スピーカーケーブルの種類、太さ、長さによって、音はどう変化するのか?
いったいどのスピーカーケーブルを選んだらよいのか?
そんな謎を解明するために、長さと種類の違うスピーカーケーブルを同条件で鳴らす実験をしてみました。
(動画の下に、文章と画像でもまとめてあります)
スピーカーケーブルによる音の変化
今回実験の為に用意したのは、
・Amazonで売っていた1.3㎜スクエアのケーブル1m
・Amazonで売っていた1.3㎜スクエアのケーブル10m
・ホームセンターで売っていた0.5㎜スクエアの赤黒のオーディオケーブル
の3種類です。
下の画像は左からAmazon1メートル、0.5赤黒1メートル、Amazon10メートルとなっています。
結論から言うと低出力で1mであれば1.3㎜スクエアと0.5㎜スクエアの差はよくわからない。しかし10mの長さになると音量が下がり、ノイズがのってしまいました。
1mに関しては1.3㎜スクエアの方が、良い音がしているような気もしたのですが、目をつぶって聞いてみたら違いが分からなかったのでプラシーボ効果的な何かかもしれません。気持ち的に良い音に感じるのであればそれも良い音の1つという事にしたいところです。
有効成分が含まれていない薬を投与され、機序がないにも関わらず、
患者は薬が効くと思い込んでいることにより、病状に改善・回復の兆しが見られること。
今回は
より良いケーブルを使っているのだから、良い音に聞こえる(ような気がする)という思い込みの効果
長いケーブルでは音量が下がり、ノイズが乗る原因
長いケーブル自体が抵抗となり、中に流れる電流を減少させてしまっていたことが音量が下がった原因。
また、長いケーブルがアンテナの役割をしてしまい不要なノイズを拾ってしまったのがノイズが乗った原因です。
あまりにも長すぎると良くないのですね。
左右のスピーカーで音が違うのはスピーカーケーブルの長さの違いが原因なのか?
今回の実験の結果、スピーカーケーブルの長さの違いでだいぶ音が違いました。
実際にスピーカーを置く場合も、ユニットから左右のスピーカーの位置が同じとは限りません。その際にケーブルの長さの差が出ます。この場合、やはり左右で音が違ってくるのか?
自作スピーカーで有名な長岡鉄男さんの書籍によると、「ケーブルの長さの差よりも、スピーカーの個体差の方が音の差は大きい」と書いてありました。
なので今回のように、よほどの距離でもない限りケーブルの長さの違いが音に関係するということはなさそうです。
スピーカーケーブルを選ぶポイント
自作スピーカーで有名な長岡鉄男さんはスピーカーケーブルを選ぶポイントを3点あげています。
1「必要にして十分な長さを使う」
2「重くて丈夫なケーブルを使う」
3「端末を綺麗に処理する」
1つずつ説明させていただきます。
1つ目の「必要にして十分な長さを使う」ですが、これは、ケーブルが短すぎて宙に浮いている状態になると、ケーブルが振動し余計なノイズを拾ってしまう為です。
一度、地に這わせることでケーブル自体を振動させない十分な長さを確保しましょう。
2つ目の「重くて丈夫なケーブルを使う」ですが、これは市販のスピーカーに使われているような、やたら細い糸のようなケーブルを使わないようにという事です。
上の黒いコードのようなものです。
3つ目の「端末を綺麗に処理する」は、ケーブルの振動を抑えるためです。
これらの情報と、今回色々実験した結果、長すぎず、短すぎず、太すぎず、細すぎず、適度なケーブルを選べばよい事がわかりました。当たり前っちゃ当たり前ですね。
長岡鉄男さんが使っていたケーブルも凄い高級品ではなかった
長岡鉄男さんが使っていたケーブルは書籍内では1m300円ほどの物を使っていたと書いてありました。
ピュアオーディオ(オーディオガチ勢)、オーディオマニアの方は、きっとケーブルの違いによる音の良し悪しが分かるのだと思います。実際に1本10万円、100万円といったオーディオケーブルも販売しています。
スピーカーケーブルにお金をかけるぐらいであれば、スピーカーユニットにお金をかけたほうが手っ取り早く、コストパフォーマンスも高く良い音を手に入れる事ができると秋葉原のコイズミ無線の店員さんに教えてもらったことがあります。
凄い高級品は、今のところ私には必要のない物でした。
私オススメのスピーカーケーブル
実験の結果、私が使い続けようと思ったケーブルを紹介させていただきます。
コチラのAmazonのケーブルです。30メートルも入っているので何台作っても、色々な実験をしてもしばらく大丈夫そうです。
しかも、1500円前後と格安なのもGOOD!
スピーカーケーブル選びに困ったらコチラのケーブルを使ってみてはいかがでしょうか。
3,919 total views, 1 views today
コメントを残す