スピーカーに箱(エンクロージャー)が必要な理由は低音域の回り込み

スピーカーには箱などのエンクロージャーが必要です。その理由は、低音域の回り込みにあります。

今回は、このスピーカーユニットとエンクロージャーの特徴を、説明していきます。

こちらの動画を見て頂ければわかる通り、エンクロージャーが無い裸のスピーカーは、低音が無くシャカシャカした音が鳴るだけです。

スピーカーに箱が必要な理由

スピーカーユニットは振動板が揺れて音を出していますが、正面だけでなく裏面からも音が出ているのです。

この裏から出る音が、正面から出る音と重なることで 打ち消し合ってしまいます。

音が重なれば更に音が大きくなりそうですが、裏から出ている音は正面から出る音の逆になるため互いに打ち消し合ってしまうのです。

このことを、「逆相」や、「位相が180°ずれている」といいます。

エアコンで例えるとわかりやすいかもしれません。

エアコンは、壁があるから
室内の温度を上げたり下げたりできるのです。

仮に、壁が無かったら
部屋の温度はプラマイゼロになります。

高音域や中音域も、多少影響を受けますが、一番影響を受けるのは低音域です。

高い音は、音がまっすぐ進む特性である「指向性」が高く、低い音は逆に指向性が低い為に音が回り込みやすいのです。

平面バッフル型のエンクロージャーに、スピーカーユニットを付けたり外したりしてみます。

エンクロージャーからスピーカーユニットを外すと音がスッカスカになるのがおわかりいただけると思います。

どんな高級なスピーカーユニットでも、エンクロージャーが無ければ良い音にはなりません
シャカシャカ鳴るだけです。

音の回り込みによる打消しを無くすために、エンクロージャーが必要になるのです。

 

エンクロージャー別の音の違い

エンクロージャーには、様々な形状があります。

今回は、自作しやすい4種類のエンクロージャーの音と特長を紹介します。

紹介させていただくのは、平面バッフル型、後面開放箱型、密閉型、バスレフ型となります。

実際に音を聞き比べてみましょう

 

まとめ

今回は、
”スピーカーにはなぜ箱が必要なのか”
”エンクロージャーの違いによる音の違い”
を紹介させていただきました。

スピーカーユニットが同じでも、エンクロージャーが変わるだけで音がガラリと変わります。箱をちょっと変えるだけで、音の変化が楽しめる。スピーカーの世界はとても奥深いです。

 

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