東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

たった1日で木材業界まるわかり「青年社員講習会」

H30.9/12 新木場にて木材業界の勉強会「青年社員講習会」が行われました。

私は東京木材青年クラブのお手伝いメンバーとして数年前から司会進行役をさせていただいています。

(奥にいる黄色いのが私です)

青年社員講習会とは

青年社員講習会とは、年に1回行われる東京木材問屋協同組合主催の木材業界の勉強会です。

新木場周辺を1日かけて周り、木材業界の様々な施設を見学し学ぶことが出来ます。

①木材の使用例
②銘木
③塗装、不燃木材
④木材市場
⑤乾燥、木材加工
⑥博物館、合板

木材業界も会社によって扱っているもの、行っていることが全然違うので色々なジャンルの知識を付ける事ができます。

今回で58回目となります。

どんなところを見てまわったのか、見学地を紹介しますね。

 

①木材会館

木材会館は、「檜」を中心に1,000㎥以上の国産木材が内装・外装そして構造に使用されています。

何処の材木屋でも手に入る普通の木材を使い、伝統的な工法に最新の技術を組み合わせています。
木材を使い、設計・施工の業者がその知識と技術を駆使し、材木屋の経験と知恵を加味して完成したものです。

ここはドラマやCMの撮影でも良く使われており、テレビを見ているふとした瞬間に「あっ!木材会館だ!」と気づくこともしばしば。
ロケの車もたびたび止まっていることがあります。

7階大ホールで開校式を行い、6回の小ホールの見学、1回の檜舞台で記念撮影を行いました。

 

②株式会社 梶本銘木店

梶本銘木店さんは昭和10年に創業。老舗の銘木店です。

展示場は約3万点の銘木がズラリと並び圧巻で、「新木場のアートギャラリー」とも呼ばれています。
以前に放映された、アド街ック天国「新木場」特集では、峰竜太さんがここで銘木を買って、新木場といえば梶本銘木店と紹介しておりました。

中に入ってすぐ、1階の展示室の中に作られた、「茶室」。
今はなかなか一般の方が本格的な茶室を見ることは、そうそうありませんので必見です。
木の魅力を最大限に活かす伝統技法が凝縮されています。

そして2階には「和室ショールーム」。
床の間、床脇、書院のある和室が二間あり、天井から畳までそれぞれ違う造りで木材の趣が味わえますので、実際に見て触れて感じていただけます。

実際に、和室を検討される方が実物を見てイメージをされる際によく訪れるそうです。

そして3階には銘木の展示場。床柱・大黒柱・天然木・一枚板・皮付きの自然木などすらりと並んでいます。

中には一枚の板で家が立つような高価な銘木も展示されており、なかなか普段は目にすることのない珍しい木も見ることができます。

ここでは銘木の説明、和室の説明を行いました。

 

③細田木材工業 株式会社

つづいて細田木材株式会社さんの見学です。

細田木材工業は昭和6年に創業。木材の製造・加工と屋内外施工を併せてできる数少ない会社です。

見どころは木材の不燃加工と木材の塗装の施設の見学です。

建築基準法では、多くの人が集まる大規模な建築物では、内装に、不燃・準不燃・難燃など、防火建築材料を使わなければなりません。

そんな不燃の設備、不燃木材に関する説明をさせていただきました。

 
また、もう一つの見どころ、木材の塗装についてですが、こちらではSSG塗装というガラスの含侵塗装を行っております。木の持つ温かみを活かしながら水や汚れにも強い新しい塗料での塗装を見ることが出来ます。

そんな塗装技術から作られたのがテレビメディアでも紹介された新製品「きえすぎくん」です。

「きえすぎくん」は杉の木に特殊な塗装を施し、ホワイトボードのように書いたり消したりすることができる「木のホワイトボード」です。

 

④東京中央木材市場

東京中央木材市場さんは国内最大級の木材市場で、全国から集められた20,000m3(二万リッポウメートル)を超える「木材製品」が常に在庫されています。
中でも当日は、「京南木材 秋の感謝祭 創立50周年記念市」という記念市が行われておりました。

ふだん中々みることのできない、セリの様子などを見学頂きました。

東京中央木材市場の飯島社長に市場を案内していただきました。
最初に市場の概要など説明、そのあと林場に移動してセリの様子など記念市をひと通り見学しました。

そのあと、特別展示をされているスペースを中心に、木材についての説明、用途など具体的にわかりやすく解説をさせていただきました。

 

⑤三幸林産 株式会社

三幸林産さんの見どころは、加工場と乾燥機です。

加工場へ移動し、実際の現場で使用する木材加工の様子を見学させていただきました。

「ギャングリップソー」という、同じ寸法のものを一気に加工できるすぐれものや、サンダー仕上げの機械など、いろいろな工夫をこらした加工場の様子を見学させていただきます。

また、スペースを有効活用するため、工場に様々な工夫を凝らし、効率よく作業をしている様子もご覧いただけたと思います。

もうひとつの目玉として、遠赤低音乾燥機「オールドライ」別名「次世代型乾燥機」 (じせだいがたかんそうき) を見学していただきました。

近年いちはやく「バイオ乾燥機」を採用した三幸林産には、各所から見学に訪れ、業界からも注目をされていました。

ここ最近さらに改良を重ね「高品質・低コスト・操作性」を実現した次世代型乾燥機が完成。

木材の特性を利用し、進化した低温乾燥機を実際に見て、肌で感じて、木材の命でもあります「乾燥」について勉強していただけたと思います。

 

⑥木材・合板博物館

日本に合板が誕生して100年。2007年10月、木材・合板博物館がオープンいたしました。

新木場でひときわ目立つガラス張りの高い建物である、ジャパン建材本社ビルの3階4階にあります。

玄関には人口の滝が出迎えてくれ、木材・合板博物館は、多くの情報を集め展示をしているだけでなく、皆さんとのふれあいなどを通じて森林資源の活用による温暖化防止や、安らぎのある暮らし、自然と人が共存共栄できる豊かな社会づくりに貢献する博物館をめざしています。

多くの企業や学校の社会科見学などで来館される方も多く、来館者は数万人を超え、博物館がテレビでも紹介されると、人気の「木工工作」や「木製のゴム鉄砲」を目当てに、小学校の社会科見学や子供連れの親子など、多くの見学者が来館されています。

まず4Fシアタールームに集合し、副館長さんより「木材の特徴」についてなどお話をしていただきました。
そのあと3F展示場へ移動し博物館の見学となりました。

3Fには、目玉の「ベニヤレース」があります。

「合板」は、大根のカツラムキのように、丸太を薄くむいた板を貼り合わせて作るのですが、丸太から薄くむいた板(単板というものを)作るための機械で、見学者のために仕組みや働きがよく分かるように特別に作られた世界に一台しかない機械との事で、博物館の目玉となっております。

実際に丸太を剥く様子の実演見学、なかには剥いた単板をお持ち帰りされる方もいました。

ちなみに「合板」の正しい読み方は「ごうはん」です。ごうばんじゃないですよ!

その後、閉講式を行い1日の勉強会は終了となりました。

 

⑦懇親会

最後に1時間ほどの懇親会を行いました。

 

個人的には、この懇親会こそ皆様に参加していただきたいと考えています。

なぜなら、この木材業界は「ほとんど横のつながりが無い」からです。

たとえば、仕入れ先やお客様の事は分かったとしても、隣の材木屋が何をしているのか知らない。そんな状態です。

私も未だにこの狭い新木場の中ですら取り扱いが分からない材木屋さんの方が多いです。

 

懇親会では、普段絶対に合う事のないであろう会社の方と名刺交換や情報交換が出来ます。

これだけでも価値があると思いませんか?

 

例えば、自分のお客さんが「能登ヒバ」を探しているとします。

自社の流通ルートでは取り扱いが無い場合、普通は「うちでは、やってないんですよね」と突っぱねて終わってしまう所、懇親会でたまたま知り合って名刺交換をした方の会社に「能登ヒバ」の取り扱いがあったとしたら、その人を紹介したり、その人から仕入れて販売する事が出来ますよね。

「お客様の悩みを解決する」

私はこれがビジネスの全てだと考えています。

 

懇親会ではそんな術を手に入れる事ができるんです。

人は悩みを解決してあげるだけで「困ったときはあの人に聞いてみよう!」ってなるんですよ。

そこから新たな商流が生まれるかもしれない、新たな人脈が生まれるかもしれない。

勉強会が終わって、そのまま帰ってしまうなんてもったいなさ過ぎます。

 

私的にはこの懇親会がメインであってもいいのではないかと思うほど重要で、是非参加していただきたいと考えています。

 

 

そんなこんなで、青年社員講習会の紹介でした。

一応、一般の方でも参加できるようなのですが参加の告知が基本的に業界内でしか回らないようなので(元々業界の中での勉強会なので)開催を知るのは困難かもしれません。

 

毎年、9月~10月に行いますので来年はコチラのブログでも告知させていただこうかと思います。

 


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