東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

自作カホン 箱の材料は何を使えばいいの?  カホンに関する考察③

 

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「自作カホン」せっかく自分で作るのであれば

ワンランク上のカホンを作りたい!そう思いませんか??

 

 

ホームセンターに行くと様々な種類の材料が売っています。

「樹種も様々、厚みも様々 何がイイのか全然わからないよ・・・」

でも、せっかく作るんだから失敗したくない!どうすればいいの?

 

 

このブログではその疑問に一つ一つ材木問屋の視点でお答えしていきます!

今回は箱の材料についてです。

 

 

 箱の樹種について

私が作った箱材は3種類です。厚みは全て15㎜を使用しました。

 

①針葉樹合板 ②シナ合板(ラワン芯) ③シナ共芯合板

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簡単に特徴を説明していきます。

※「音」の感想はあくまで個人的な感想です

 

①針葉樹合板

ホームセンターで買えるおそらく一番安いベニヤ

使われている材料はカラマツやトドマツで5PLYです。

PLYとは、重ねられている単板の枚数の事でコレは5枚です。 

 

一枚当たりの単板の厚みが広いからか、樹種のせいなのか

打面と裏面を木ねじで取り付けると側面のネジ穴がすぐにグズグズになります。

一度貼ったら調整も貼り替えも難しいです。

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音うんぬんの前に、カホンの材料としてはあまりオススメできません。

組み上げたカホンの音は、なんだかパッとしない感がありました。

ボスッ!っと響かないというか、ヌメっとした音というか・・・材料の値段を知っているからかも・・・

 

②シナ合板(ラワン芯)

ホームセンターで買える白く綺麗な高いベニヤ 7PLYです。

7枚の単板が重なっており、中の5枚がラワン材で表面の2枚はシナノキです。

 

音は針葉樹合板にくらべるとローのボスッ!という音に厚みがある気がします。

 

ホームセンターの材料で作るのであればオススメです。

中の材料がラワン材なのでネジ穴はあまり強くありませんが、

針葉樹合板よりはだいぶマシです。

 

「自作カホン」で検索して作られている方のほとんどがこの材料を使っています。

ホームセンターで手に入れられる中では高価な材料です。

 

 

③シナ合板(共芯合板)

ホームセンターでは買えません!!材木屋さん専用!!

お値段も②のシナ合板よりだいぶ高いです。9PLY。

こちらは9枚の単板が重なっており、その単板全てがシナノキです。

 

音は、②よりローのボスッ!の厚みが増しているように感じます。

なにより箱自体に「しっかり感」があります。

 

一度③を知ってしまったら、もう③意外は無いな~という感じです。

ネジ穴もグズグズにならないので打面の変更や打面調整もバッチリ!

 

問題は「ホームセンターで買えない事」と「お値段が高い事」ですかね。

 

上が①針葉樹合板のネジ穴、下が③共芯合板のネジ穴です。

①はガバガバになってますが、③は食いついてきます。

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まとめ

今回の3種類を比べてみた結果

楽器としてのクオリティは使う材料のPLY数に比例すると感じました。

樹種の違いもあると思いますが、厚さが同じなら材料の密度があればある程に

ローのボスッ!という音は良く響く印象です。

 

 

ワンランク上のカホンを自作するのであれば③シナ共芯合板は超オススメです。

そこそこのカホンを作るのであれば②シナ合板(ラワン芯)でもいいと思います。

①針葉樹合板はカホンに適した合板ではなさそうです。

 

 

私のカホンワークショップでは、③を使う事に決めました!

 

せっかく作ったのに残念なカホンが出来たらイヤですものね・・・

世界に一つのマイカホン!

自分で作った物をずっと愛してもらえるようなそんなワークショップにするぞ!!!!

 

(音を比較するにあたり、打面、裏面、穴の位置、スナッピー、

 スナッピーの当て方は全て同条件で試しています)

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