東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

現状維持では、後退するばかりである byウォルト・ディズニー

 

あなたがもしBtoBの企業、業界で働いているとして

どんどん既存のマーケットが狭くなっている事を感じたら

あなたはどんな手を打ちますか??

 

※BtoBとはBusiness-to-businessの略で企業間取引の事です。

 新木場相原の場合は 材木卸 → 材木屋さん(東京木材市場の買方さん)となっています。

 

 

先日、東京木材市場買方組合の新年会が行われました。

 

買方組合副理事長、港区の株式会社京和木材の青木社長は

新年会の挨拶の中でこんな事を話されました。

 

・都内にあった材木屋は600件以上あったが、ここ20年で200件近くまで激減した。

・今、残っている「材木屋」の中でも「材木」だけで生計をたてている所はその中でも2/3あるかどうか・・・

 

 

そんな中で、青木社長は

京和木材は「都心にいながら森を感じる材木屋」でありたい 

とおっしゃっておりました。

 

 

とてもすばらしい、心に響くスピーチでした。

 

 

 

私が感じている一番の問題点は

「マーケットは着実に縮小している」という事です。

 

 

東京木材市場で材木問屋として商売を続けていく 

という事は

東京木材市場の買方さんに

いかに東京木材市場で仕入れをし続けてもらうのか?という事です。

 

 

「後継ぎがいないから材木の商売を止める」

「東京木材市場で仕入れる用事がなくなったから買番を切る」

そんな材木屋さんが去年と今年で数件ありました。

 

そんな買方さんの減少は仕方ありませんし、

私がすぐにどうこう出来る問題でもありません。

 

 

ここで今日のブログの書き出しに戻ります

そんな中で、私はどんな手を打てばいいのか!?

何を考えて、何をすればいいのか?

これは私が相原に来た時からずっと考えていた事なんですけれどね。

 

 

ウォルトディズニーはこんな事を言っていました。

ディズニーランドはいつまでも未完成である。

現状維持では、後退するばかりである

これは材木業界にもそのまま当てはまるような気がしてなりません。

 

 

 

相原に勤め始めた当初、私が提案したアクションが2つあります。

 

その1、

買番のある材木屋さんに対して東京木材市場に来てもらう何かきっかけを作る。

例えば

・休眠買番の掘り起こし作戦

・東京木材市場として東北復興支援で知名度UP(メディアにとりあげてもらう)

・東京木材市場でプレカット事業を始める

・東京木材市場自体が問屋の一つとなり、浜問屋で扱えないような材料を仕入れ販売

・東京木材市場が全面的に多摩産材使用推進でメディアに対してアピール

・「東京木材市場」が直接一般の方からの仕事を請け負う仕組み作り

・東京木材市場の自社ブランド開発計画

・東京木材市場に問屋からお買い上げいただいた材料を運ぶ計画

 

 

まぁ~すべて東木に負担がかかってしまうので

ことごとく反対ですよね。そりゃそうだ。

(「東京木材市場オリジナルブランド商品を作る」というものだけは

 ムサシパーティション工業さんとの共同開発のMOKUWALLが完成したので

 達成できたんじゃないかな?と考えています)

 

 

その2

問屋側からの提案で東京木材市場の仕組みを変える。

例えば

毎週木曜日に行われる「市」を月に一度の「記念市」のみにする。

 

東京木材市場は毎週木曜日が「市日」です。市日は材木のセリを行い販売をする日です。

記念市でない市 = 「平市」は、ほとんどお客様が来ないのが現状です。

(お客様が来なくなった理由はひとまず置いておきます)

市を行うのにあたり、毎回お客さんの昼食代の経費がかかります。

この毎週木曜日の「平市」にかかる経費を 月に一度の「記念市」にあてる事で、

 

「普通の記念市」に 景品やおみやげ、抽選などの仕組みをつけたりすることで

「もっと、もっと!お客様に喜んでもらえる記念市」に変える事が出来ます。

 

 

まぁ、これも私以外の人間により反対されてしまいました・・・

 

理由は

・平市を一度止めると、また始める事が出来ない

・平市を止めたことで良くなった市場はどこにもない

・昔からやってるから~伝統やらなんやら~

・天から与えられた木曜日(市日)なんだから・・

 

あぁ・・・ 駄目だ、完全に思考停止だ・・・

 

 

この2つの無駄だったアクションから私が得た情報、

導き出した答えは

 

・自分のリスクなしでの施策は出来ない!

・「思考停止状態の人」の考えを変える事は出来ない!

・「我が強すぎる目上の人」

  の考えを変える事は出来ない!

 

以上3点です。

 

では、私はどうしたらいいのか!?

その答えが出ました!それは次回のブログで!

 

 

ちなみに、BtoBで業界のマーケットが狭くなるという事は

「取引先一社あたりに依存している度合」が増していくとも言えます。

 

うちの会社の売上構成比

 A社に対して60% B社に対して30% C社に対して10%だよ。

なんて会社は、A社がもし商売辞めちゃったらどうするんですか?状態になってます。

 マーケットが縮小している中で「新規顧客開拓」

 「既存顧客」に対して今以上の売上を立てる  どちらも難しそうだ・・・

 

材木問屋から見た

この業界の「マーケットの縮小」は、限りなくコレに近い状態のような気がしてます。

 

 

そんな時、みなさんはどうしますか??

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