R5年9月29日東京木材青年クラブのイベントで
谷知大輔氏にタニチシステムの公演をしていただきました。
林野庁の森林・林業白書にも掲載された「タニチシステム」とは
木材流通システムの最適化を通じて地場産業の活性化や人と人の絆の再構築を目指す、まさに目から鱗のシステムといえます。
地域経済の活性化のために、原木供給、製材及び加工を地域で担うことにこだわり、谷大輔氏が、地域の事業者延べ17業者と交渉し、流通コーディネートや、品質・コスト・納期の管理に加えて、
関係者のモチベーションの向上にも取り組んだ。また、地域材の活用率向上やコスト削減のために、施工場所を選んで節あり材を意匠で使うなど歩留まりの向上に向けた工夫を行い、全ての事業者が適正な価格で仕事をでき
るようにした。
木材流通システムの最適化を通じて地場産業の活性化や人と人の絆の再構築を目指す「タニチシステム」は、今後の地域材の有効活用モデルとして注目されています。
これからの木材業界に、絶対に必要になってくると感じ、谷知さんに公演のお願いをしました。
実際に話を聞くと、すんなりスムーズに進むようなシステムではなく、かなり地道で大変だと感じました。
木材の流通は、安く買って高く売るが原則なので(商売はすべてそうですが)、うまいこと業者をまとめるのは大変に難儀されたようです。
木材流通のシステムが変わるときは近いと感じた
プレカットの登場により、私のいる木材市場はだいぶ前から木材流通の主流ではなくなってしまいました。
2024年物流問題により今までのように材料が運べなくなったり、2024年建築業界の労働時間問題により納期通りに建てられなくなったりと、これまでどおりのプレカットを介する流通ルートすらきちんと機能するのか怪しいと思います。
ウッドステーションの塩地氏の開発した木造大型パネルのような、すべてを一体化したものの時代がすぐそこまで来ていると感じています。
日本全国の各地域に製材+プレカット+木造大型パネル工場が合体した工場が建築される。そんな未来が見えます。
そのためには、製材とプレカットのノウハウを持った業者や人が確実に必要になります。
そこには確執やお金など、様々な問題が発生しながらも川上から川下までをすべてつなげた事例が、この「タニチシステム」です。
谷知氏に、事例とともに人と人をつなげる方法も聞けて良かったです。
タニチシステムが掲載された林業白書はコチラです
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