東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

自作カホン 打面をどうやって固定する?打面の浮きってどうなの? カホンに関する考察⑦

 

自作カホンをお考えのあなたにお知らせ!

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追記

この記事内ではボンドの接着とビス止めはあまり差が無いと書いていますが、

実際はカホンの打面の密着度は音質に影響を与えます。

 

打面交換の予定が無く、接着してもかまわない状況であれば、

下半分は接着してしまった方が隙間から抜ける音が少なくなるため

音質がよくなる事がわかりました。

 

詳しくはこちらのリンクからどうぞ。

 

 

 

ココから本文

 

「カホンを自作したのはいいけれど、なんだかモッサリしてるんだよなぁ・・・」

今回はそんな方に向けた記事です。

 

 

箱材や打面の素材が何であれ、

打面との固定方法を工夫するだけでパキッ!!っとした音になります。

 

 

まずは実験から

私が試した打面取り付け方法は以下の通りです。

 

①木ねじで完全に留めてしまう。

②ボンドで打面全体を完全に留めてしまう。

③打面をあえて少し浮かせ、木ねじで調整できるようにする。

④鬼目ナットを埋め込んで打面の浮き具合を調整出来るようにする。

 

 

箱は共芯15ミリシナ、打面はチーク突板3㎜、裏面は共芯4ミリシナ、

サウンドホールは中央10㎝で実験しています。

 

では、写真付きで解説します。

 

 

①木ねじで完全に留めてしまう。

カホン打面0002

特徴

写真はカホンを上から見たところです。打面と箱はピッチリとくっついています。

カホンは箱の密閉性が音に関係しているはずだ!と思いこみ

ガッチリ固定してみました。

音の特徴

このタイプをスタンダードなカホンとして以降との比較としています。

スナッピー共に、ワイヤータイプ共にイイ感じで響きます。

 

 

②ボンドで打面全体を完全に留めてしまう。

特徴

もっと隙間を無くせば、もっと密閉されて

イイ感じになるような気がする!!という事で全面ボンドで貼りました。

当然ですが、乾くと剥がれません。それが後ほど、後悔の原因に・・・

音の特徴

期待していたのですが・・・

音はあまり①と変わりませんでした。うーむ

 

 

③打面をあえて少し浮かせ、木ねじで調整できるようにする。

カホン打面0001

 

特徴

木ネジを外し、あえて打面を少し浮かしてみました。

上部中央に1㎜のスペーサーをかませてあります。

打面をつけたり外したりの回数が増えると、ネジ穴がバカになってきます。

音の特徴

ハイの音が一気にパチン!!とインパクトのある音に早変わりしました。

打面と箱が当たる音も相まってバシバシなります。とても楽しいです。

 

追加考察

カホン打面0003

青●は木ねじを外しています。緑●は木ねじの固定位置です。

スナッピータイプ、ワイヤータイプ共に

下で固定すれば固定するほど(打面を浮かせれば浮かせるほど)

バズ音が主張するようになってきます。

一番下の緑●だとバシャバシャしつこいぐらいです。

 

個人的には下から2番目、3番目ぐらいの位置が一番好みでした。

 

 

④鬼目ナットを埋め込んで打面の浮き具合を調整出来るようにする。

鬼目ナットとはコレの事です。

20150623_130947

こんな風に箱材に打ちこみます。

20150623_131155

 

特徴

緩めたり閉めたりしてネジ穴がバカになってゆるゆるになっちゃう・・・

木ねじ以外で調整できるように出来ないか?と考えた結果鬼目ナットにたどり着きました。

緩めたり閉めたりがドライバー1本で自由自在です。

 

音の特徴

とても良いです。

①の密閉した音も、③のパチっとした音も自由自在!楽しい!!

少しの工夫でこんなになるとは!

 

まとめ

せっかく作るのであれば、調整できる④をお勧めします。

叩く曲に合わせて調整してみてもいいかもしれません。

鬼目ナットを打ち込むには、ハンマーや電動ドリルなどの工具が必要となります。

 

工具が無い場合は③でも十分楽しいです!

 

 

作って、叩いて楽しいランキング

1位 ④鬼目ナットを埋め込んで打面の浮き具合を調整出来るようにする。

2位 ③打面をあえて少し浮かせ、木ねじで調整できるようにする。

3位 ①木ねじで完全に留めてしまう。

4位 ②ボンドで打面全体を完全に留めてしまう。

 

一度、打面を浮かせて叩いてみると、

完全にふさいでしまうのがもったいないような気がします。

②のボンドで固定したカホンは、もう二度とはがれないくらい強烈に接着されています。

 とほほ・・・(-_-;)

 

 

「自分の自作カホン・・・なんだか音がパッとしないんだよなぁ・・・」

そんなあなたは、

①上部左右の木ねじを抜き

②中央上部の木ねじにスペーサーをかませる ことで

上部左右の打面を少し浮かせてみると音がパシン!と

気持ちのいい音に変わるかもしれません。

 

 

ちなみに、4㎜の打面で打面浮かしを試したところ、

叩きやすさは上がり、ハイの音が凄く固くなりました。

 

ですが叩いた感じも音も、個人的には打面は3㎜の方が好きです。

 

 

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