毎年、春になって暖かくなると憎いアイツがやってきます。
そして、そんなヤツをやっつける強い味方がコチラ!!!
ニューブランカー
え!?知らないよ!なにこれ!?
って思いますよね。
実は暖かくなってやってくる厄介なヤツとは・・・
材木に出てくるカビです。
このカビは、真冬に製材された際に
製材所にあるカビ止め剤のタンクが凍りついていたため、
カビ止め処理が出来なかった時期の材料です。
ちなみに、カビ止め処理がされた材料はコチラ
処理がされていれば暖かくなってもカビは生えてきません。
ちなみにこのカビは特に体に害はありません。
製材された際に出る生のオガクズの付着が原因で緑色のカビが生えてきます。
見た目に悪い のが一番の害です。
これは空気の当たる面のグリーン材の白太にしか生えてきません。
赤身にはなぜかカビが出ないのです。
赤身は木としては「死んでいる部分だから」とも言われますが・・・
真相は解りません。
この厄介なカビをやっつけるのが、最初に登場したコチラ!!
ニューブランカーです。(通称ブランカー)
ニューブランカーは木部の漂白、カビとり、しみ・あく抜きに使える薬剤です。
この液体をブラシで塗って少し時間をおけば・・・
このようになります!
少し消えました。
今回は希釈がちょっと薄かったかもしれません・・・
重ね塗りや濃い液体を塗ればもっと真っ白になります。
ニューブランカーの弱点は
赤身の部分に塗ると赤の色も不自然に抜ける事です。
緑の部分はブランカーを塗る気が無いのに薬がかかってしまった所です。
ちなみにジーンズにかかると見事にジーンズの色も抜けます。
色の抜ける服を着て作業をするべきではなさそうです。
昔から「丁寧に売っていく材木問屋」は
この時期はこうやって作業をしてきたそうです。
まぁ、いくら削れば無くなるとは言ってもカビだらけの材料をそのまま出されたら
お客さんもイヤな気分になりますものね。
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