西粟倉へ行って気付いたシリーズ
5、このまま何もしないと人口は減る。その中で何とかしようとしている土地。①
人口減少に悩む山村の集落の多くは
産まれてくる人数より、お亡くなりになる人数の方が多い事が特徴に上げられます。
では、人口を増やすにはどうしたらいいのか??
Iターンしてもらえばいいのです。
西粟倉村は様々な方法でIターンされる方を招き入れています。
その中で、コレは魅力的だな!と思った事の一つが
「この場所で生きる事を考えてもらう仕組み作り」です。
都会に疲れた・・・ 田舎でのんびり暮らしたい・・・
大自然に囲まれて暮らしたい・・・ 自給自足の生活がしたい・・・
そんな、「田舎暮らしがしたい!」という方は結構多いそうです。
しかしそのなかでは、「仕事が無いから収入が無い」等の問題も出てくるわけです。
完全自給自足生活はかなり難しいでしょうから、
無収入で暮らすのは現実的ではありません。
そこで作りだされた仕組みの一つが
安定した収入 + 不安定な収入 での価値の創出と交換
というものです。
安定した収入の一つは
「森の学校」がハブとなり村の資源であるヒノキの製材加工や
ユカハリタイル等の製造で雇用を生み出しています。
特別な技術が無い女性や、障害のある方でも
ある程度、都合の自由がきく働きやすい仕事を提供しています。
不安定な収入は
例えば シカなどの狩猟でのジビエでの収入などです。
日常の生活の中で
朝は畑で野菜をとって、昼間は工場で働いて、夕方にシカの罠の確認に行く
そんな田舎暮らしのルーチンワークの中で自然と生まれる価値を利用しています。
「日々の営み」 と 「ビジネス」 のバランスの中に
新しい価値を創造するという事です。
「日々の営み」は、それを魅力としてやってきた人を対象としています。
ザ・田舎暮らし!という感じですね。都会にいると体験できない事ばかりです。
この村を好きになってもらう。 この村で生きていく事を考えてもらう。
そんな仕組み作りが出来ているから、
西粟倉村はIターン希望者が多いのでしょう。
多分、都内の材木業界もこのまま何もしないと人口は減るでしょう。
西粟倉村のような、人を引き付け維持継続していける素敵な仕組みがあれば、
「材木やりたい!材木で食べていきたい!」という人が増えるかもしれませんね。
(私はそのヒントを見つける為にKUBB、カホン、木工ワークショップをやっています)
そんな私に少しでも協力してくれる人を募集しています。
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