市場でJAS材は売れない!?JAS記念市と木材市場からはJAS材が普及しない理由

 

H27.8/6は東京木材市場 JAS展記念市でした。

 

式典の様子。吉条会長の挨拶。

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市売りの様子 JASとは関係の無い物に興味が集まります。

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毎年8月のJAS展記念市に合わせ、JAS材についてのブログで書いています。

 

 

下に去年と一昨年に書いた文章をそのまま載せました

言いたい事をまとめると下の4つです。

 

①JAS製品が必要とされるのは、ほぼ公共物件のみ。

 

②市場の顧客である小売屋さんは JAS材とそうでない物で同程度のものであれば

 JASではない材料を買っていく。同じものなのにJAS材だと値段が高いから。

 

③「JAS材じゃなければ駄目なんです!JAS材を下さい」 と言われた事は1度も無い。

 

④製材所もJASを維持するのに物凄くコストがかかる。

 だからあえてJASをとらない製材所がたくさんある。

 

最終的に

JAS材をココの顧客が求めてないんだから、

JAS材はココでは売れない。

 

その一言に集約されてしまう感じは否めません。

 

 ゆえにJAS材の審査における点数や順位はいくら上位、高得点でも

残念ながら売上にはまったく直結していません。

 

 

二年前のJAS材に関するブログの文章

市場における
JAS材ってなんか意味あるの?

別に喧嘩を売ってるわけではありません。

基準を設けるってのは まぁ解ります。
JASの材を使えば一定の品質は保証されるでしょう。

でも、現状だと JAS材 のメリットが無さ過ぎます。
製材所のコストが増えるだけなイメージです。

旧JASから新JASに変わって、認証を切ってしまう製材所さんも沢山あるみたいでした。

そもそも

JAS材を下さい

って言われた事がないですしね。
JAS材だからって売れるわけではないですし、JAS材じゃないと絶対に売れないってわけでもないですし

材木業界に来てすぐの頃は
「全部、工業製品のJISみたく企画化されれば売り込みもしやすいのでは?」と
考えていましたが、
そもそも、JAS材である事の 価値 が、よく解りません。

公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律
ってのがありますけど、現状はJAS材および、それに準ずる物を使用する的なあいまいな基準。
たとえば全国のハウスメーカー全てが 国産材のJAS材を使うような法律でも決まってしまえば国産材の自給率もだいぶ変わって来そうな気もしますが。

せっかくある基準 業界全体で もっとうまく活かせないんですかね

材木のJAS、ずっとこのままでいいのか??と思ってしまいます。

 

 

そして去年のJASの文章

 

材木のJAS規格

JAS製材は、日本農林規格に適合した木材製品のことです。

材木のほとんどをJAS規格にすることで家を建てたり、材木を使ってくれる人に安定した品質の材木を提案、提供することができます。

この材をつかえば安心ってやつです。

ですが、今の材木はほとんどこのJAS規格に通った物ではありません。
無垢のグリーン材はほとんどらしいです。

何故なのか

製材所にとってJASの規格を取るメリットが少ないからでしょう。

・製品自体はJASの規格に通っていても
 JASの規格にするのに諸経費、人件費 その他もろもろかかってしまう

・んで最終消費者の材木に直接触れる人に対してJAS製品認知度がない為、それをウリにする事の旨みが少ない。

こんなことが考えられる気がします。

それと共に

JASの規格に入れない方が高く売れる所もあるみたいです。

10.5㎝角の柱として売り出している物で あと数ミリ削ると節が出てしまい(節がでると一気に価値が下がります。)
10.6~㎝まで削って10.5角として出てくる役柱とかですね。もうむしろ匠の技的な感じです。

規格で製品の品質の統一化を図るのはとてもイイ事だとも思いますが。
なんでもかんでも規格化してさらにイイ物を無くしていくのも考えものな気もします。

うまく
JAS規格の材とそうでない材の価値が共存できるとイイですね。

 

 

 

去年のJAS記念市の文章

 

毎年8月はJASに関する記念市を行っています。

東京中央木材市場さんと交互に一年ごとにJAS材の審査が行われます。
東京木材市場は去年審査があった為、今年は中央市場さんの番です。
なので今年は審査はありませんでした。

来年は東京木材市場で審査が行われる予定ですが、新JAS認定を取得している製材所さんが少ない為、審査が出来ない可能性もありそうです。 なんでも1市場で最低5社は必要だとか。
去年の夏は浜問屋東京市売さんの取扱製材所が2社あったので浜問屋3件で合計5社以上ありましたが、そこをクリア出来るかどうかが微妙そうです。

新JAS
製材所的にとってはあまり利点が無いみたいです。

とある製材所さんのお話しによると

「なんやらかんやらで年間100万円以上の費用がかかる割に公共事業にしか使ってもらえない」

「それでいて、自分の所に仕事が来るとは限らない」

だからJASをやめた! という事でした。

確かに、あまり会社にとって意味の無い物だと感じているのであれば、

「純利益100万円以上稼ぐのより、100万円以上の経費を削った方が効率がいい」です。

私でもそうすると思います。
100万円余計に利益とるって、超大変ですしね。

会社の方針としては正解だと思います。

JAS材の強みは「公共事業に使ってもらえる」事ですが、
裏を返せば・・・
製材所側からみれば高いお金を払って「公共事業にしか使ってもらえない」という弱みなんですよね。

材木に誰が見ても解る基準を設ける事はとてもいいことだと思いますし、
JAS認証に経費がかかるのはわかりますけれど・・・・・

内部の仕組み変えるとかで 
もうちょっとなんとかできないものなんですかね

 

 

毎年、書いている事変わらないな~・・・


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