「ドリルを売るには穴を売れ」は誰でも理解できるマーケティングの超入門書

「ドリルを売るには穴を売れ」は佐藤義典さんが書いたマーケティングの入門書です。

「何かを売る仕事をしている人であれば、読んでおいて損はない!」と自信を持って言える1冊です。

ドリルを売るには穴を売れ 誰でも「売れる人」になるマーケティング入門 [ 佐藤義典 ]
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私が自己啓発に興味を持ち、最初に購入した本が「P.F.ドラッカー」が書いたエッセンシャル版マネジメントという本でした。

この本の序盤にこの様に書かれていました。

企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。

それが、マーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。

エッセンシャル版 マネジメントより引用

ここだけを読んでも良く分からないと思いますが、要はマーケティングとイノベーションが大切だという事です。この本は最初に読み始めたビジネス書としては非常にレベルが高く、深く理解するには大変だと感じていました。

そこで、まず「マーケティング」についてわかり易く理解しようと思い読んだのが、今回紹介する「ドリルを売るには穴を売れ」という本です。

「潰れ掛けのレストランを任された新人マーケッターがマーケティングを学び、実行しながら立て直していく」と物語形式で展開していくため小説を読むような感覚で非常に読みやすく、各章の終わりには詳しい解説が入っている為、マーケティングの基礎知識もバッチリ理解できる内容となっています。

今回は、この本から当時の私が「なるほど」と思った3点を紹介させていただきます!

ドリルを売るには穴を売れ 誰でも「売れる人」になるマーケティング入門 [ 佐藤義典 ]
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買っている物は欲しいものではない

お客さんはドリルが欲しいわけでは無い。欲しいのはそれによってもたらされる「穴」なのです。むしろ、欲しい穴がちょうどいい位置に空いた物が売っていればドリルはいらないのです。

わかり易く言うと、買ったことによって得られる「理想の未来」「輝かしい未来」が欲しいのです。

二度と使わないような工具がどうしても欲しい人はいません。どうしてもそこに「穴」をあけたいだけなのです。

買っている物は必ずしも欲しいものではないのです。

「いやいや、そんなことはないでしょ」そう思う方もいらっしゃるはず。

例えば「このブランド物のバッグは自分が欲しいから買ったのだ」とします。実はこの時に本当に欲しかったものは「他人にそのバッグを持っている自分を見られたい」という優越感という感情だったりするのです。

買っている物≠欲しいものではないのです。

マーケティングの基本は4つ

この本で紹介されるマーケティングの基本は以下の4つです。

・ベネフィット

・セグメンテーションとターゲット

・差別化

・4P

1つずつ簡単に解説します。

ベネフィット

ベネフィットとは、日本語に直すと「便益性」になります。便益性とは「買う、使うことで得られるイイこと、理想の未来」というとわかりやすいですね。先ほどの「お客さんはドリルが欲しいわけでは無い。欲しいのはそれによってもたらされる「穴」ということです。

セグメンテーションとターゲット

セグメンテーションとは「分ける」という事です。例えば、男性に向けたサービスなのか、女性に向けたサービスなのか。若者に向けたサービスなのか、年配者に向けたサービスなのか?ということですね。当たり前ですが、女性ウケしそうなものは男性にはさほど売れないでしょうし、若者向けの物は年配の方にはあまり売れないでしょう。

セグメンテーションで分けた人をターゲットとして狙っていくのです。

差別化

差別化とは、競合他社とどう違うのか?ということです。

ラーメンで例えると
・日高屋や幸楽苑のような安価志向なのか
・素材にとことんこだわった高級志向なのか
・「いつもの」と注文するだけでいつも食べている物が出てくるような馴染みの店志向なのか。

実は差別化戦略自体は手軽軸、商品軸、密着軸の3種類の中のどれかしかありません。そして、必ずどれかに絞る必要があります。

4P

4Pとはお客様にあなたが持っている価値を提供する具体的な手段のことです。

・Product(製品・サービス) 商品やサービスそのもの

・Promotion(広告・販促) サービスの価値の伝え方

・Place(流通・チャネル) サービスの価値の届け方

・Price(価格) サービスの価格

頭文字の4つのPから4Pと呼ばれています。

これらの4つを具体的に決めていく必要があります。

流れるような戦略は美しい

上で説明した

・ベネフィット

・セグメンテーションとターゲット

・差別化

・4P

この4つの基本戦略が矛盾なく一気通貫で流れると、徐々にモノやサービスは売れるようになっていきます。

逆にどれか一つでもずれていると思ったように売れないはずです。売っている側からすると、何も矛盾が無いように感じますが、他人から見るとちょっとズレているなんてことはよくあります。

流れるような戦略は美しいです。

 

漫画化と文庫化もしています。

実は、この書籍は漫画化と文庫化もしています。

漫画バージョン

文庫は今回の内容に加筆修正されたもの。

漫画版も所持していますが、圧倒的に文字で読んだ方が頭の中に入ってくるため、私的には今回紹介した書籍か文庫版(内容は同じ)をオススメします。

漫画版はわかりやすさを重視している為か色々と大切なところを端折っている為に、すでに内容を知っている人は薄味に感じたはずです。

漫画でなくとも読みやすく書かれているので、活字で読んでいただきたいです!

ドリルを売るには穴を売れ 誰でも「売れる人」になるマーケティング入門 [ 佐藤義典 ]
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今回の3行まとめ

・ドリルを売るには穴を売れはマーケティングの超入門書

・最低限抑えておきたい事を抑えられる良書

・自分で何か売りたいなら、絶対に読んでおくべき一冊

稼げるブログの書き方を学ぼう!

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ABOUTこの記事をかいた人

住宅需要が減り、家業である木材業界も衰退の一途をたどっている中、何とか業界を盛り上げられないかと、副業起業で「あいはらの木」を立ち上げる。 始めた当初は「金なし人脈なし」と先立つものが無かったため、個人コンサルを受ける事が出来ず。 ビジネスの知識は「ほぼ独学」でした。 そんな私でしたが、開始から約1年後には木を使ったコンテンツと数個のサイト運営で収益を得られるようになりました。