あなたの販売しようとしているサービスや商品はどんなものでしょうか?
大抵の場合は、「楽しい」を提供できるものか「困った」を解決できるもののどちらかだと思います。
実は、この2つでいえば圧倒的に売りやすいのは「困った」を解決できるものなのです。
なぜなら、人はネガティブな感情にはいくらでもお金を払うからです。
今回のテーマはなぜ、「困った」を解決するほうが売りやすいのか?について解説していきます。
「困った」を解決するほうが売りやすい
「楽しさ」を提供する物よりも、「困った」を解決できる物の方が圧倒的に売りやすいです。
人は、快楽を求めるのと不満や恐怖を取り除くのだと、不満や恐怖を取り除くほうに注力する生き物です。
たとえば、飲み続けないと死んでしまう薬があったら飲み続けるでしょう?つまり、ずっと売れ続けるという事です。
逆に、買ったときに嬉しさを感じる嗜好品は主に他人との比較、たとえば「羨ましがられたい」という理由で購入すると思います。つまり「無くても生きていける」物です。
これと同じように、不満や恐怖を解決できる物に人はいくらでもお金を払います。
あなたの商品はどんなものですか?
「楽しさを」与える物でしょうか?それとも「困った」を解決するものでしょうか?
この2つであれば、実はお客さんの「困った」を解決できるものの方が圧倒的に売りやすいです。
お客様が買っているのはベネフィット
ビジネスを始めるにおいて、絶対に知っておくべきなのが「ベネフィット」です。
ベネフィットを日本語になおすと「便益性」となります。わかりやすく言えばそれを買うことによって得られる「嬉しさ」「明るい未来」の事ですね。
そして、お客様は例外なくベネフィットを買っています。
たとえば、薬であれば錠剤や粉薬が欲しいわけでは無く「病気が治る」という嬉しさや「明るい未来」が欲しいはずです。コーラであれば黒い水が欲しいわけではなく、「スカッとさわやか」な嬉しさが欲しいのです。美容院であれば、「他人に可愛くなったね」と言われる嬉しさだったり「自分の気分を上げる」という嬉しさにお金を出しているのです。巷にあふれる怪しい高額情報商材は、PDFや音声データが欲しいわけでは無く「稼げない」という不安から「稼げる明るい未来」が欲しいから売れるわけです。
ベネフィットはネガティブな感情を解決するものと、ポジティブな感情を得る物の2パターンに分かれています。
お客様が欲しいのは、商品やサービスそのものではなく、そこから得られる「嬉しさ」や「明るい未来」にお金を出していることを覚えておいてください。
人には16種類の感情がある!どの感情に寄り添うのか
人にはネガティブなものポジティブなものを合わせて16種類の感情があります。
- 怒り
- 不満
- 心配
- 悲しみ
- 恐怖
- 恥
- ねたみ
- 孤独
- めんどくさい
- ロマン
- 愛情
- 安心
- 満足
- 希望
- 喜び
- 興奮
あなたのサービスや商品は、どの感情に寄り添う物なのか考えてみて下さい。
先ほども説明させていただいた通り、①~⑨までのネガティブな感情を解決できるサービスの方が売りやすいです。
たとえば、①の「怒り」という感情を解消するためにはどれだけでも労力とお金を支払います。多額の賠償金がとれるわけでもないのに高額の費用を使って弁護士の先生に依頼し裁判をするのを思い浮かべていただくと、なんとなくわかりやすいかと思います。
先ほどの宝石の例に例えると、「持っていないと周りの人に馬鹿にされる」という⑥の「恥」という感情を解決する為であれば購入されやすいのです。
もし、⑩~⑯までのポジティブな感情の商品やサービスを販売している場合は、なんとかネガティブな何かを解消できる糸口が見つけられないか考えてみて下さい。
たとえば、私の販売しているカホンキットやカホン作りワークショップは完全にポジティブな商品です。まぁ楽器ですからね。
最初の売り込み方は「あなたの思い通りのカホンが作れるんです!」「あなたの音楽スタイルにあわせた音色に作れますよ!」というポジティブなアプローチをしていました。ですが、なかなか売り上げが伸びませんでした。
そこで「自分で作りたいけど、失敗したくない人に」「工具をそろえるのがめんどうくさい人に」「木材業界でしか手に入らない本物の素材で作りたい人に」というネガティブな感情を解消するアプローチに変えたところ、ポツポツと売れ始めたのです。
同じ商品でもアプローチの仕方を変える事で売り上げが変わってきます。
このように人の「困った」を解決できる商品の方が圧倒的に売りやすいと覚えておいてください!
- 「楽しい」よりも「困った」を解決できる方が売りやすい
- お客さんが買っているのは、買った先にある「問題が解決した未来」である
- 人の感情は16種類、どの感情に寄り添うのかを決めよう!
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