東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

ウッドショックについて

しばらく、更新が止まってしまいました。何を書けばいいのかも分からなくなってしまったというのが正しいでしょうか。

これからまた、ちょっとづつ更新していければと思います。

これは、先日6/3の記念市の様子です。

ウッドショックをわかりやすく

新型コロナウイルスの影響により数か月前からウッドショックが起こっています。

テレビやネットニュースなどでも報道されていますが、私なりに分かりやすくウッドショックをまとめてみました。

 

アメリカで、住宅需要が急増 & コロナウイルスの影響でコンテナが不足

その結果 米材 カナダ材 ロシア材 欧州材などの入荷がかなり少なくなった。

少し入ってくる外材は値上がりが凄い。

その代わりの材料として、国産材が使われるようになる。

日本の建築は、外材への依存度がめちゃくちゃ高かったので、その代わりの量の材を確保するのが大変!

外材は入荷が少ない、国産材も高値で奪い合い

値段は上がる。材料は少ない。
数か月待ちなど、手に入らない物もある。

 

これが市場問屋目線で見た超わかりやすいウッドショックです。

 

ウッドショックで不足している材

ウッドショックで不足している材は、主に外材に使われていたものと同じようなもの。いわゆる家の骨となる「構造材」がメインです。

下手したら、物によっては倍ぐらいの値段になってます。すぐに使えるKD材は品不足です。

製材所が仕入れる原木の時点で奪い合いとのことで、東京で売れるバタ角等の土木材の入荷も少なくなり、つられて値段が上がっています。

市場でのウッドショック

じゃあ、この市場でも売れて売れて仕方がないのかというと、そうでもありません。

東京では一戸建てがあまり立たない&材木屋さんが仕事をもっていないというのも重なって、そこまで凄く売れまくっているわけではありません。

一方、他の市場はどうかというと、これがまた凄い事になっているようです。

荷物を集めまくって、セリ上げてセリ上げてすごい金額で売っていく。まさに全盛期を思わせるような状況。

市場というか、地域によってここまで差がでるものなんですね。

 

昔に戻ったわけでは無い

とはいえ、昔のような木材バブル状態になったわけではありません。

その違いは、「役物」や「一枚板」にはほとんど需要に変化が無いことです。

あくまでも、外材が無いからその代わりとして使う寸法の国産材の需要が増えまくっているというだけです。

無いから値段が上がっているだけで、外材の入荷がもとに戻れば、国産材の値段も入荷も戻ると予想しています。

一番いいのは、そのまま外材に戻らず国産材を使いつづける工務店やハウスメーカーが増える事なんでしょうけれど。

 

弾が無くて大変

弾(商品)が無いと戦えません。

他の市場で高値で取引され、この市場ではそこまで値段は上がらない。

高い値段で売ってくれる市場に製品が集まり、安くしか売れないこの市場には物が集まらないという悪循環。

弾が無くて大変な時期です。

 

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2 件のコメント

  • 買い手側もウッドショックは慎重にならざる得ませんね。急激に相場が下がることはないとは思いますが高いもの掴んで在庫持ちになるとそれだけで圧迫されてしまいます。
    まぁそこが商人の腕の見せ所といった感じなのでしょうか。

    • コメントありがとうございます!

      こちらはそもそもお客さんがあまり仕事を持っていない為に量が出ず、価格の上昇にもついてきてくれないのが悩みどころです。

      完全に蚊帳の外状態に感じます。

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