東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

自作カホン 色々あるよ!響き弦の種類と打面への当て方! カホンに関する考察⑥

 

「自作カホンで失敗したくない!!!」

「どうせ作るなら良い材料で作りたい!!」

そんなあなたを想うカホンキットを作りました!

beatingというハイクオリティカホンにも使われている材料です。

こちらからご購入いただけます!http://aiharanoki.thebase.in/

 

 

「自作でカホンを作っているんだけれど、

響き弦をどうすればいいのか解らない・・・」

 

そんなあなたの為に

ワイヤータイプ、ワイヤーの本数 や 

スナッピータイプのスナッピーの個数、当て方等

私が色々実験した結果を書いておきます。

 

参考にして頂ければ嬉しいです。

 

 

響き弦の種類と特徴

 

響き弦は大きく分けてワイヤータイプとスナッピータイプに分かれます。

私の作ったカホンでは

 

ワイヤータイプ

ワイヤータイプは、打面にワイヤーを当ててバズ音を出すタイプです。

当てる位置や、打面とワイヤーにマジックテープを挟んだりすることで

バズ音の調整ができます。

 

スナッピータイプ

スナッピータイプは、スナッピーの当てる位置、

角度、強さでバズ音の調整ができます。

 

↓詳しい説明はコチラに書いてあります↓

カホンの選び方 | カホンを買う前に知っておくべきこと

 

 

スナッピータイプ

スナッピータイプは5種類試しました。

使用したスナッピーはPearlのS-022です。295㎜の弦部分を、147㎜位でカットしています。

 

 

1、1つだけカホン上部から当てる

2、2つカホン上部から当てる

3、2つ箱の側面から当てる

4、打面に対して下から当てる

5、打面に対して上から当てる

4と5は可動式にしてあります。

 

 

1、1つだけカホン上部から当てるカホンスナッピー001

特徴

カホンで良くあるタイプの当て方です。

売っている物や販売されている自作キット等に見られます。

カホンワークショップで行われるカホンは、このタイプが多いです。

使用スナッピーも1/2で済みますし、なにより作るのがラクチンです!

 

音の特徴

それなりに響きます。ただ、今思うと何か少し物たりないような気がします。

私はコレをスタンダードのカホンと考えて以降の音の特徴を書いています。

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2、2つをカホン上部から当てる

カホンスナッピー002

特徴

1と同じように天板から打面にかけて、左右に2つ設置。

スナッピー1個分を使用しました。

2つ付けるだけなので、簡単です!

 

音の特徴

 明らかに1よりも存在感があります。

簡単に作るのが目的であれば一番お勧めの当て方かもしれません。

ただ天板から打面に当てるこのパターンだと、

当てる角度が90度限定なのが残念です。

 

 

3、2つ箱の側面から当てる

カホンスナッピー003

特徴

横から当てたらどうなるんだろう??そんな疑問から実験してみました。

結果は・・・

 

音の特徴

叩くたびになぜか、気持ちの悪い金属音がギンギンビンビン鳴ります。

スナッピーの存在感うんぬん以前の問題だ・・・ナンダこれ!?

横から付けただけなのに、なぜこんなに気持ち悪くなるのか・・・

おそらく、スナッピー同士が重力で干渉しているのではないかと思います。

個人的にはあまりオススメしません。

 

 

4、打面に対して下から当てる

カホンスナッピー004

特徴

図にすると分かりやすいと思います。

当て方でスナッピーの位置、角度、当てる強さの調整ができます。

 

音の特徴

下から当てるパターンだと、主にローを叩いた時にバズ音が強調されます。

この5つの中でスナッピーの存在感が一番強いです。

人によって好き嫌いがあるかもしれません。

 

どこを叩いてもバシバシ鳴るようにするには一番いいです。

 

5、打面に対して上から当てる

カホンスナッピー005

特徴

4とは逆に上から当てるように調整できるタイプです。

当て方によって、ハイを叩いた時だけ響かせたり、ローの時も響かせたりの調整ができます。

 

音の特徴

上から当てるパターンは「ハイを叩いた時だけバス音が欲しい」人に向いています。

スナッピーの上部だけ当てるように調整するとローであまり響かなくなるので

叩き分けする人にオススメです!

 

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ワイヤータイプ

使用したワイヤーはギターの弦では無く、太さ1ミリの普通のワイヤーです。

テンション調整が出来るタイプにしました。

 

試したのは3種類です。

1、ワイヤー4本

2、ワイヤー6本

3、ワイヤー8本

上の写真は8本タイプです。

カホンワイヤー001

1、ワイヤー4本

音の特徴

あまり、ワイヤーの存在感を感じませんでした。

そもそも、スナッピータイプで作り続けていたので感覚が鈍ってたのかも・・・

それでも4本では少ないと感じました。

 

2、ワイヤー6本

音の特徴

4本の時よりも、明らかに存在感を感じます。

テンションを緩めるとワイヤーが暴れる感じの響き方になります。

 

3、ワイヤー8本

音の特徴

一回8本タイプを為したら、もう6本には戻れない!そんな気持ち良さに変わりました!

ワイヤーの存在感も響き方も6本とは違います!

 

まとめ

 

・響き弦のタイプは大きく分けて2種類

 

・スナッピータイプは④か⑤が気持ち良く叩けるのでオススメです。

売っているカホンでも固定式で⑤のように当てている物をよく見かけます。

お手軽に作るのであれば、②もアリだと思います。

 

・ワイヤータイプはワイヤーの本数が多くなればなるほどオススメです。

 4本だと、少し物足りないかも知れません。

 ワイヤーをV字ではなく直線で貼れば、

 どこを叩いてもバシバシと響くようになります。

 

私が勝手に決めた!叩いて作って楽しい響き弦ランキング!

1位 ⑤スナッピー上から当てるタイプ

2位 ワイヤータイプ8本

3位 ④スナッピー下から当てるタイプ

4位 ②スナッピー天板に2つ付けるタイプ

5位 ワイヤータイプ6本

6位 ①スナッピー天板に1つ付けるタイプ

7位 ワイヤータイプ4本

8位 ③側面からスナッピーを当てるタイプ

 

カホンキットをご購入頂いた方に特典として

ブログには書ききれていない「カホンに関する考察」をお付けしております。

http://aiharanoki.thebase.in/

 

 

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14 件のコメント

  • 制作者さま
    濱崎商店の3部屋あるカホンを買いました。
    ワイヤー4本です。ベーストーンが物足りないのですが、
    スナッピーをどの位置に取り付けたらいいですか?
    簡単な方法を教えてください❗\(^_^)/
    よろしくお願いします!門川

    • 門川様へ

      コメントありがとうございます!

      ベーストーンが物足りない ということでしたが、

      私がカホンを何十台も作っては解体した結果、
      カホンのベース音の決め手はカホンのサイズに比例すると考えています。
      正確には、カホン内部の空間の大きさに比例します。

      なので、カホンサイズが大きくなればなるほどベース音が目立つようになり、
      小さくなればなるほどベース音は軽い音になっていきます。

      スナッピーの取り付け位置はあくまでバズ音をどこまで強調させたいのか?
      というところを調整するところだと考えています。

      あとは、カホンの側に使われている合板の厚さでも違いが出ます。
      私が試した12ミリ5プライ(5枚の板が重なった12ミリの板)と15ミリ7プライだと
      素人の私が聞いても15ミリのほうが音圧が感じられます。
      (なので、あいはらの木カホンキットは15ミリを使用しています)

      参考にしていただければ幸いです。
      今後ともよろしくお願いいたします。

  • アドバイス、ありがとうございました。\(^o^)/
    スナッピーを1枚、買いました。
    現状、4ワイヤーなので、スナッピーを加えると、音に厚みが増すのかな、と考えています。
    板にスナッピー(半サイズ)をネジ止めして、板をボンドで張り付けようと思います。
    こんな簡単な方法でよいでしょうか?(あまり、難しいことはできないので)
    位置は、(1番)上部から下へ。
    アドバイスをお願いいたします❗ 門川

    • >>門川様
      返事が遅れました!申し訳ございません!

      カホン自体を見ていないので何ともいえないところではあるのですが、
      打面の取り外しができるカホンであれば1のパターンであればボンドで付けるので問題ないと思います。
      安いカホンキットや、市販の安いカホンは1のパターンが多いようですし。
      ちなみにあいはらの木カホンキットは5番で作れるようになっています。
      5が一番自由度が高く、一番バズ音が自分好みに調整できるためです。

      うまく行きますよう願っています!

  • ブログ拝見させていただきました。

    スナッピーの貼り方ですが、2つに切らずにそのまま装着するとどのようなサウンドになるのでしょうか? 

    またスナッピーは安いものと高価な物では音は変わるものなのでしょうか? 

  • スナッピーは打面に押し当てているのが分かるのですが、ワイヤータイプは厳密には打面には当たっているのでしょうか? 写真を見ると、ワイヤーをたるませないと当たらないようにも見えますし、打面取り付け面より飛び出させて、打面をネジで締め付けるときに、当たるようになっているようにも見えます。

    ワイヤーの場合の取り付けを教えて頂けないでしょうか?

    • 正寿さんへ

      コメントありがとうございます!
      返信が遅くなり申し訳ございませんでした。
      このカホンキットでは打面取付面より若干飛び出すような感じでワイヤーが取りついております。
      別途メールをさせていただきますのでよろしくお願いいたします!

      土橋

  • ブログ拝見しました。分かりやすくて参考になります。
    弦タイプについて質問です。
    個人差はあると思いますが、
    数ある弦の中で相原さんのオススメの弦の種類、メーカーを教えて頂きたいです。

    • カホ太郎さんへ

      コメントありがとうございます!!

      私が試した中で叩いて気持ちよかったのは
      スナッピータイプですと、
      PURESOUND ピュアサウンド スナッピー Blaster Series 14″- 20strand B1420
      というやつですね。 パリッとして締まりのある印象です。
      10000円以上するスナッピー等、もっと良い物もあるかと思うのですが「購入して、すぐ真っ二つにする」ことを考えるとこの辺の値段が気持ち的に限界のような気もします。

      ワイヤータイプですと、アコースティックギターの1弦2弦あたりがパシィっと気持ちよく歯切れのよい音が出せます。
      こちらもギター弦のブランドや値段ごとに差はあるのだと思いますが、カホンの場合は弦自体を鳴らすわけではないのであまり大差はないのではないかなと思います。

      太さ的には 1㎜が上限にしておいた方がよいです。それ以上太いとバズ音が全然響きません!
      細さの下限は1弦の細さぐらいですかね。さらに細いのは試したことがありません~。

      どうぞよろしくお願いいたします。

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