東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

他の市場の大きな記念市に思う事。

最近、東京木材市場でも越谷センターの問屋さんを記念市に招いて材を売ってもらい

記念市を盛り上げよう! といった企画がでています。

 

今年の11月の東木95周年の記念市で行われます

「オール東木」みたいな感覚ですかね。

(っても越谷センターからは1軒の問屋さんしか来ないみたいですけれど)

 

 

東京木材相互市場さん や 丸宇木材市売さんの大きな記念市について思う事があります。

 

 

オール相互や、丸宇さんの合同記念市。

凄い人数が集まりますし、めちゃくちゃ盛り上がってます。

 

しかし

他の地域の問屋さんを招くという事は、

材料を運ぶのにお金がかかる わけです。

 

それはつまり、その記念市に売れないと

持って帰るのにお金がかかる という事にもなります。

 

丸宇さんの場合は単式の市場(浜問屋が無い、問屋自体が巨大な市場)

なので、売れても売れなくても自社の在庫になるのであまり問題なさそうですが、

 

 

相互市場さんは複式の市場(東木のように浜問屋が集まって市場の中で営業している形態)なので

持っていった材が売れずに持って帰るよりは、

多少金額で無理しても売ってしまった方がかかる経費と労力が少ないです。 安くするから買ってってよ!なんてね

持って帰る手間もお金もかからないでしょうし。

 

 

すると何が起こるか。

 

 

材木の相場が崩れます。

 

その問屋が扱う唯一無二の商品なら問題なさそうですが、

同じ物を扱っている問屋は、他の問屋に投げ売りされると売りずらくなりそうです。

例えば30×40の赤松の垂木とかがいい例ですかね。場所によってはとんでもない金額で買えます。

 

 

まぁ、記念市もやってみないと分からないですけど

他の問屋さんが東木に荷物を持ってきて売れるのか というのも疑問です。

丸宇さん、相互さんに行ってまず思うのが、「寸法が東京と違うなぁ」ですからね。

他の市場が「ラフ材」メインでも、この市場では「プレーナー材」は当たり前、

13×90の貫なんて東京でしか使わないんだな、ラス下の寸法も違うな とか。

 感じる事はいっぱいあります。

 

逆に30×40の赤松の垂木なんかは関東ではどこでも使う物なので、

そのへんが記念市と言うイベントによって大量に値崩れすると既存の問屋さんはキツイところですね。(お客さんは喜びますが)

 

記念市を盛り上げよう!っていうのは賛成ですけど、

本質を見失わないで欲しいところです。

(お客さんが喜ぶっていう本質は 値下げと言う形でうまいこといくような気がしますけれど、それって何か違うような気がする・・・)

 

 

写真は一昨年のオール相互のテント。

500人を超える「人を集める」という目標は達成されたと思いますが、

この瞬間のセリやってる場所には人はあまりいませんでした。 ほとんどの人がココに集まって休憩してる姿は「同窓会」みたいでした。(お客さんは喜んでましたが)

20130914_121433

 

力のある大人たちに必死にアイデアを出し合ってもらって、「本質をついた」記念市にしてくれる事を願っています。

スポンサードリンク







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です