東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

木の乾燥についてザックリとまとめてみました!!

ここ最近、市場の中をご案内することが多くなってきました。

案内とはいっても、市場には「木」しかないので「木」に関する話をするわけなんですけれど

説明したことについて、忘れないように書いておくことにします。

 

■ 木が みずみずしい!?

 

木は、ただ切り倒した状態だと
俗にいう「生(なま)」の状態です。

生のキュウリやニンジン、大根も切ったらみずみずしいですよね。

木も、みずみずしいんです。

 

伐採したての木は

普段、あなたが触れている

家具や、家の柱、おもちゃなどの木製品とはだいぶ違い、

どちらかというと、生野菜のようなみずみずしさです。

 

 

■ 木は乾燥していないと使えない!?

 

十分に乾燥していない木を使って ものづくりをすると

完成した後に材料が自然乾燥していく過程で

「割れ」たり「ねじれ」たりすることがあります。

そうでなくとも、乾燥によって縮むので形状は変化してしまいます。

 

 

■ 乾燥しているかどうかはどうやって見分けるの?

 

ホームセンターなどに陳列している2×4などの材料は乾燥している材料です。

購入前に、ねじれや曲り、割れなどをよく確認してから購入しましょう!

乾燥している材とはいっても、含水率(木に含まれる水分)が0にはなりませんので

更なる乾燥により ねじれや曲り、割れが発生する可能性があります。

 

ホームセンターなどで陳列してある2×4がたまにねじれていたり、

曲がっていたりするのはこのためです。

 

というか、一般流通している材料はほぼほぼ乾燥しています。

生の木があるのは業界内ぐらいですね。

 

 

■ 木材の乾燥方法について

 

木材には何種類か乾燥方法があり、乾燥のさせ方で材料に違いが出ます!

一概に、どの乾燥方法は良くて、どれは悪い というのはありません。(好みはあります)

ここでは大きく3種類をご紹介します。

 

KD材 (高温乾燥) 

Kiln Dryの略で 機械の窯で高温で乾燥させます。一般流通していもののほとんどがコレです。

高温で一気に乾燥させるため、内部から乾燥割れを起こしてしまうものもあります。

また、大工さんに言わせると「粘りがない木」だと言われることもあるようです。

 

低温機械乾燥

低温の乾燥窯でじっくり乾燥させます。

じっくり乾燥させるため、割れなどが出にくいと言われています。

粘りのある材料が出来上りますが、高温乾燥に比べて時間がかかることが弱点でしょうか。

 

 

AD材

Air dryの略で 自然乾燥させた材料の事を言います。

機械で水分を抜くわけではないため、とてつもない時間がかかりますが

自然の力で乾かすため、設備費、光熱費などのコストはかかりません。

 

 

 

■ まとめ

 

・木は乾燥していないと使えません!!

 

・ホームセンターなどで一般流通している材料は

 そのほとんどが機械で乾燥していますので安心してご使用ください!

 

・乾燥方法によって、木に色々な特徴が出ます!

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