東京木材市場内浜問屋 新木場相原のブログです

この業界が上手く回るヒントが見つかった!!!

 

■木を使う仕事はいっぱいある!!!なのに何故???

 

木を使おう!という流れに後押しされて

木を使う業界は間違いなく追い風の状態です。

なのに、東京木材市場は忙しくなりません。

 

その原因は以下の図のようだと私は考えました。

東京木材市場を利用する流通ルートと、そうでない流通ルートの図です。

これは、私が異業種交流会等に行って知り合った
デザイナーさんや設計さんとかかわってきた中で感じた事です。

 

これは事実です。実際に○○駅のホームが木質化だの

あそこが木質化、そこが木質化 いっぱい話を聞きます。

国立競技場をはじめとしたオリンピックに関わりのある施設もそうです。

 

木を使う仕事は沢山ある。 これは紛れもない事実。

ただ、私たちのいる流通ルートを通っていないために仕事がないのです。

 

それを確信させるエピソードとして、

異業種交流会で出会ったデザイナーの方の流通ルートでどうしても手に入らない材料が、

こちらの新木場を使うルートには普通にある。それで無事に手配できました。 

という出来事がありました。

 

 

■なぜこのような状態になったのか?昔はこんな感じ

 

昔は、設計や施工をされる方(図では工務店となっています)が

それぞれ色々な仕入れ先を持っていました。 例えば木で言えば材木屋さんですね。

 

お客様が使いたい材料を色々なルートを通じで手に入れる事が出来たわけです。

それこそ、吉野材専門、秋田杉専門、なんて専門問屋さんがあったほどに。

それぞれの流通ルートを使って色々な材料を集める事が出来ました。

 

 

■なぜこのような状態になったのか?今はこんな感じ

 

現状をざっくり図にするとこんな感じですかね。

 

時代の変化とともに、プレカットや木以外の建材の登場、後継者不足や不況による倒産などで

材木問屋が減少し、材木屋も減少してきました。

 

実際に東京木材市場だけで言えば、お客様である買方さん。

買方番号(会員番号のようなものです) 2400番近くあるのに対して

稼働買方は100件切るぐらいです。毎年20%づつぐらい減少しています。

 

もちろん東京木材市場の問屋も当時10件以上あった問屋が今では2件です。

 

それと共に、この業界独特の事なのかどうかわかりませんが

「商売上の取引や付き合いが無いと、たとえ隣の材木屋でも取扱品目が分からない」

という現象がままあります。

 

この間、飛び込みでお伺いした斎藤木材さんもそのうちの1件で、

お伺いするまで具体的にどんな材料を取り扱っているのか、私は知りませんでした。

 

この狭い「新木場」という木の集積地ですらそれが普通なのです。

齋藤木材さんを先日、うちのお客さんに紹介した結果、

無事に商売になったそうです。よかった!

 

そんな事も相まって、確実に流通のルートは縮小しています。

 

 

 

■流通のルートが縮小するとこんな事が起こる!

 

・自分の仕入れのルート上で、例えば「うちには無いよ!」 といわれればそれで終わり

 他に当たっても 当たっても 結局 ある流通ルートにあたるまで「無い」から用意できない。

 

・一生懸命勉強して、「この材料が使いたい!」と思っても、

 仕入れ先に取り扱いがないと「うちではそれ、取り扱ってないから」

 「代わりにこれ使ったら?」で終わり

 

川上と川下がそれぞれでいくら頑張っても結局こんな状況は変わりません。

だって、誰もが自分のところの材料を売りたいのは変わらないのだから。

取り扱ったことのないものを取り扱う事でクレームが出たらもっと嫌でしょう。

 

 

■私が感じた「ヒント」はこれです。

私たち、木の集積地「新木場」にいる人たちが中心となって

仕事がある人たちと材料の懸け橋になれればよいと考えました。

それこそ「新木場で手に入らない物はない。新木場からの挑戦状」的な

 

プラットフォームを作ったり、協力者を募ったり、

それはとても大変なことだとは思います。

ですが、確実にやる価値はあります。

 

木材業界を川上から川下まで喜ばせる。

そのきっかけになるのは間にいる我々流通の人だと思うのです。

「問屋業は情報業」

 昔、二条先生に言われた言葉がカチっとハマりました。

 

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2 件のコメント

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